統合失調症の治療法

統合失調症の治療は、外来治療と入院治療とに分類することができます。主要な療法や特徴的な療法として、『薬物療法』、『電気けいれん療法』、『作業療法』などを挙げることができます。

『薬物療法』

統合失調症における陽性症状を軽減するためには、主に、ドーパミンD2受容体拮抗要素を有する“抗精神病薬”の投与が効果的であるとされています。なお、近年では、従来の抗精神病薬ではなく、より副作用が少なく、なおかつ陰性症状にも有効性を発揮する“非定型抗精神病薬”といわれる新しいタイプの薬剤が主に投与されるようになっています。現在では8種類の非定型抗精神病薬の使用が可能となっています。もっとも、これら非定型抗精神病薬には問題点がいくつか指摘されています。一つは、副作用の問題です。非定型抗精神病薬にて利用されているオランザピン、クエチアピンは、稀に高血糖や糖尿病を誘発することが知られています。また、経済面・金銭面で見ると、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾールなどの薬価(価格)は、極めて高く設定されているといった点も問題であるとされています。
なお、抗精神病薬における一般的な副作用としては、パーキンソン症候群や錐体外路症状、アカシジア、さらには便秘、口渇、眼のかすみ、眠気、体重増加、低血圧などが挙げられます。

『電気けいれん療法』

現在では薬剤投与による治療が一般的となっていますが、それ以前では電気ショックによる治療が多く用いられていました。この電気けいれん療法は、左右の額部分から100Vのパスル電流を脳に1~3秒間通電することで症状の回復を試みる方法です。この療法の有効性については、効果があるとされる意見がある一方で、効果がないとされる意見もあるというのが現状です。

『作業療法』

作業療法の特徴は、手足や全身を用いて行動(作業)を行うという点にあります。具体的には、絵画(描画)や、折り紙、手芸、園芸、陶芸、各種の運動などを例として挙げることができます。これら非言語的な活動や交流が、精神的なストレスの解消や発散につながり、結果的に自身の価値を高めることに繋がるという考え方が一般的です。なお、このような作業療法は、主に作業療法士が担当して行うことになります。

『ソーシャル・スキル・トレーニング』

統合失調症の患者に見られる特徴の一つとして、“社会的経験が不足している”という点を挙げることができます。そこで、社会的な技能を身につけるべく、社交や会話などを行うことで症状の回復を図る取り組みが行われます、これを一般的に、“ソーシャル・スキル・トレーニング”といいます。

なお、統合失調症の治療は、その申請により、治療にかかる医療費の自己負担軽減策として、公費負担制度による医療費の減額を受けることが可能です。

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